季節病って知っていますか?
【季節病とは】
気象病に似たものとして季節病と言われる症状があります。
気象病は季節を限定したものではありませんが、季節病は特定の時期に現れやすい症状のことです。
例えば、熱中症やエアコンの効き過ぎが影響する冷房病、寒い時期に現れるヒートショックがあり、季節性と名前がつく病名もあります。
季節性と名前がつく病名をいくつかお知らせします。
【季節性アレルギー】
季節性アレルギーは、特定の時期にだけ出現する花粉などの空気中を漂う物質が遠因で起こるアレルギーで、花粉症は季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。
スギ花粉は2月~4月に多く飛散し、ヒノキ花粉は3月~5月、イネ花粉は5月~6月、ブタクサ花粉やヨモギ花粉は8月~10月に多く飛散します。
花粉が飛散しやすい気象条件は気温が高くなり、空気が乾燥して、風が強い日で、このような日は広範囲に花粉が飛散することから、頭文字を取って「花粉飛散の3K」とも呼ばれています。
【季節性感染症】
感染症は最近やウイルス、寄生虫などの病原体に感染する病気の総称ですが、感染症には季節性がある感染症があります。
11月頃から4月頃にかけて多くなるインフルエンザは季節性インフルエンザと呼ばれます。
空気が乾燥して気温が低くなるとインフルエンザウイルスの活動が活発になるため、感染する人が多くなり、流行します。
【季節性精神障害】
季節性感情障害はうつ病の一種で、秋から冬に気持ちが落ち込んでやる気が起きないといった抑うつの症状が始まり、春から夏に症状が治まるという感情障害で「冬季うつ」とも呼ばれます。
季節性感情障害の原因は日照時間の不足と肝付が得られています。冬は夏に比べて日が出ている時間が短く、太陽の光をの光を浴びる時間が少なくなります。また、現在に生活は屋内で過ごすことが多いため、より日光に当たる時間が短くなっています。
季節病は気象病と異なり、症状を出にくくしたり、症状をある程度抑えるなどの対策がありますので、なるべく症状が出ないように注意しましょう。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士