春霞(はるかすみ)と朧(おぼろ)
春は遠くの景色がまるで薄雲がかかったような景色になることがありますが、このような状態を「春霞(はるかすみ)」と呼びます。
霞(かすみ)とは、気象学的には明確な定義があるわけではなく、霧(きり)や靄(もや)などにより、ぼんやりと見える様を表し、また、黄砂や煙霧についても含まれています。
春霞(はるかすみ)は春になると、植物の蒸散が活発になるなど大気中の水蒸気の量が増え微細な水滴が空気中に漂い、気温差の大きい、風の弱い日に遠くの景色ががかすんで見えます。
また、春頃は低気圧が発達しながら本州付近を通過するため、それに伴って大陸から黄砂が飛来し、霞(かすみ)となる場合があります。
霞(かすみ)は昼間の呼び名で、夜は朧(おぼろ)と呼び名が変わります。