天気のことわざ「春に3日の晴れなし」と体調
【「春に3日の晴れなし」とは】
春は天気が変わりやすいですが、春は3日も晴れの天気が続かないことが多いということを表した天気のことわざです。
【冬の気圧配置と春の気圧配置の違いと天気】
冬は日本の西に高気圧、東に低気圧が位置する気圧配置、いわゆる冬型の気圧配置が多く現れます。日本の上空に寒気が流れ込むと冬型の気圧配置が続きやすくなり、日本海側では雪が降りやすく、太平洋側では乾燥した晴天が続きます。
一方、春は北から流れ込んでいた寒気の影響が弱まり、西から東に流れている偏西風が日本列島の上空で強まるようになります。この偏西風によって日本付近を移動する高気圧や低気圧の動きが早まり、移動性高気圧が日本列島を覆っている期間が短くなり、西から進んでくる低気圧の影響で天気が崩れるようになります。
【春の気圧変化と体調】
春は低気圧が短い周期で日本付近を通過します。このため、気圧も短い周期で低下したり上昇したり変動が大きくなります。また、上空に北から寒気が流れ込むと低気圧が発達するため、気圧が大きく低下することもあります。
この気圧の変化によって気象病が現れやすくなりますので注意が必要です。また、気温も暖かくなったり寒くなったり寒暖差が大きくなりやすいため、体調を崩しやすくなります。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士